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七啓らしきもの
2008 / 09 / 07 ( Sun )
きょ、今日は七条さんのお誕生日ということで…
七啓SSを書きました。

こういうの初めて書いたから、3、4時間は費やしてしまったかと思います。
まるマで一本書いたことがあるにはあるんですが、矛盾点が多すぎて完成作とは言えないものだったので。
萌えポイント一切ないと思いますが、まあ誕生日記念ということで置いときます。
ああ逃げたい。
どういうのが読みやすいのかよく分からなかったので適当に改行しましたorz
SSとか書くことはないだろうと思っていたのにやっちまった。

もちろんBL注意です。


9月7日―― 七条さんの誕生日。

丁度良いことに休日だったので、前々から二人で出掛けようと約束をしていた。
プレゼントに欲しい物を聞いても、「伊藤くんから頂ける物なら、何だって嬉しいです」なんて返事をされてしまって。
だからプレゼントは特に何も用意せず、出掛けた先で買おうと考えていた。


というのに。


「すみません七条さん。せっかくの誕生日、台無しにしてしまって…」
「気にしなくていいんですよ。早く治して、また一緒にケーキでも食べに行きましょう。時間ならいくらでもありますから」

七条さんはにっこりと微笑んでベッドの脇に膝をつくと、熱を確認する為に俺の額にそっと手をあてた。



あろうことか、俺はこんな大事な日に風邪をひいてしまったのだ。
もちろん全ての計画は台無しになり、何も出来ず布団の中で大人しく横になっていた。

「ちょっと待っていてください」

部屋を出た七条さんは、暫くすると、篠宮さんが作ってくれたと言ってお粥を運んで来てくれた。
起き上がってお粥の入った器を受け取ろうとすると、器へ向けた手をやんわりと元の位置に戻された。

「あの?」

戸惑う俺をよそに、七条さんはお粥を掬った蓮華をこちらに差し出してくる。

「はい、伊藤くん。口を開けて」
「し、七条さん?俺、自分で食べられますからっ」

すると七条さんは、悲しそうな声を出した。

「僕に食べさせられるの、嫌ですか?」
「そんな…」

嫌も何も、初めてカフェに行ったあの日から、部屋はもちろんのこと、学園外であろうと“あーん”させられるなんてのはしょっちゅうのことだった。
何度やっても慣れなくて恥ずかしがる俺に、七条さんは毎度このセリフを口にする。
きっと俺の反応が面白くて、からかっているんだろう。


ふるふると首を横に振り、観念して口を開くと、少しだけ熱いお粥が口の中に広がった。
すると直ぐに二口目が差し出される。
いくら病人だからって、こんなふうに何でもお世話してもらうのは気が引けた。
仕方なく出された分を口にした後、七条さんが三口目を掬うのを遮るように、俺は話を始めた。

「あの、七条さん」

手を止めて、どうしました、とこちらを向く。

「俺、実は誕生日プレゼントの用意してなくて…今日一緒に行くはずだったお店で買おうと思ってたんです。看病させてる上にプレゼントまでないなんて、ごめんなさい」

いつも通り、七条さんはクスリと笑った。

「それは構いませんよ」
「でもっ」

納得出来ずに反論しようとすると、七条さんの顔がゆっくりと近づいて来て唇が重なり、俺の言葉を封じ込めた。
熱のせいで元々はっきりとしていなかった頭の中が、さらにぼやけていった。
苦しさに体を離そうとしたのが分かったのか、逆に強く抱き寄せられてしまう。
やっとのことで解放されると、乱れた息を整えるのに時間がかかった。



「…風邪が、うつります」

恥ずかしさに赤面した顔を俯かせて小さく呟くことしかできない。

「君にうつされるのなら本望です」

十分熱かった顔が、余計に火照るのを感じた。
熱が上がったせいなのか、それとも七条さんのせいなのか、既に分からなくなっていた。


「ところで伊藤くん。僕に誕生日プレゼントをくれる気持ちは、まだありますか?」
「それはもちろんありますけど」

質問の意図が分からず、思うままに答える。

「でしたら」

距離が縮まって、耳元で静かに囁かれた。


「風邪をひいたのが口実だと思って、今日はたくさん甘えてください。僕は君に甘えてほしいんです」


再び唇が近づくと、言われた通りに甘えてしまおうと思い、熱に浮かされているのも気にせずに何度もキスを強請った。

「七条さん、お誕生日おめでとうございます。大好きです」

あんな言葉を普段よりももっと甘ったるい笑顔と声で告げてもらえるなら、
たまには風邪をひくのもいいかもしれない、なんてことを思ってしまった。

17 : 48 | 学園ヘヴン | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
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